家事について

家事は嫌いでした。義務だったからです。今は、家事は自分の快適さのためのお世話だと思っています。
一人暮らしを始めてひと月くらい経ったころから、フライレディ(アメリカの家事支援サイト)のベイビー・ステップを始めました。
FlyLady.net
全部やっているわけではありませんが、主だったところは続けています。このサイトのいいところは、あなた(家が散らかっていて自己嫌悪に陥っている、主に女性)は楽しみ、大切にされる価値がある、片付いた家は自分への一番のおもてなし、とはっきり言ってくれるところです。主婦なんだから片付けなさい、とか、女なんだからできなきゃ恥ずかしいとか、そういうことは言いません。週末の家事は最低限にして、自分と家族のために時間を使いなさい、と言ってくれます。

リラダンに、「生活なんて召使に任せて、恋をしたまえ」という言葉があって、いかにもフランスのロマン主義の貴族主義ではあるのですが、自分を二つに分けてみるのもいいかもしれないと思います。つまり、主である自分は、恋やそのほかの現実的ではないこと、したいことを現実にするために働いて、召使である自分は、その生活が快適で、気を散らさせないものであるように働くのです。一人執事ごっこです。自分がどんなお世話をしてもらいたいか一番わかっているのは自分のはず。これも実は訓練が必要なのですが、試行錯誤していけばいいのです。